Scope Eye
砂時計と企業会計 (一財)日本経済研究所専務理事
鍋山 徹
会計時評
マネジメント・コントロールの変容 伊藤克容
Salon de Critique
「情報の解釈」と「情報の探索」
――アナリストの機能はどちらなのか?
小谷 学
特集
見積りアレルギーを克服しよう!
会計実務
に生きる「統計学」
統計の考え方 山本御稔
会計基準・監査基準にみる「会計上の見積り」 後藤知弘
企業価値の過大・過小評価を防ぐ「確率・統計」 岩田悦之
管理会計の「確率・統計」:
マネジャーのための統計的経営分析7つ道具
新井康平
将来予測会計と税務上の権利確定主義 荒井優美子
Accounting News
ASBJ解説
企業会計基準第28号「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の概要 西田裕志
論文
ASEANクラスターにおける企業経営の進化と管理会計上の課題 淺田孝幸  
塘 誠
三浦徹志
金 宰U
宿泊業における利益マネジメント
――ビジネスホテルチェーンのケースより
小林寛幸
森 浩気
吉田栄介
桝谷奎太
時事解説
会社法制見直し中間試案のポイント 塚本英巨
将来,日本でも議題に?
英国コーポレートガバナンス・コード改訂案の要点
鈴木 裕
コーポレートガバナンス・コード改訂の意義:
3月公表・公開草案を読む
葭田英人
IFRS第17号「保険契約」公表後の議論動向:
2018年2月TRG会議の論点を読む
川端 稔
連載
IFRS解釈の気になる論点
 プリペイド・カードに係る負債の分類
田野雄一
会計「諺」則
 見えないものは永遠に存続する
小菅正伸
会計に関係があるかもしれない鉄道の役に立たないはなし[終]
 鉄道貨物は存続可能か
福井義高
解題深書
 わかったようで,わからない 資本コストを学ぶ
大藪卓也
Accounting Great Books 2nd
 根箭重男『増補 保守主義会計の発現形態』
阿部光成
バーゼルVの最終化がもたらす金融商品会計への影響
 金融危機とバーゼル規制と金融商品会計
岡本 修
相談室Q&A
〔法人税務〕無償支給取引における輸出入の消費税の取扱い 佐久間裕幸
〔会社法務〕有期労働契約の無期転換申込みに対する対応 木村 純
書評
渡邉 泉『会計学の誕生』 岸 悦三
浜田和樹『企業間管理と管理会計』 皆川芳輝

COLOR SECTION

三角波
 経営への過度な介入は企業を弱体化させる
OUTSIDE
 物言う企業年金の登場 小平龍四郎
経理・財務最前線                    
鰍ヘてな
 ペンタゴンとパラレルが決算業務のカギ 堀内潤一
キーワードでひもとくコーポレートガバナンス
 取締役会 清水  剛
私の学問遍歴
 B現代会計における負債拡大の研究 加藤盛弘

            
              

 編集室より
▽日本語は難しい! 一般用語と専門用語とで意味が違うような言葉がたくさんあります。《期待値》などもその典型かもしれません。もちろん,期待値を「社長が期待している目標値」などと誤解している経理パーソンがいるとは思えませんが,会計士の先生から聞く話では現実にはそうと思われても仕方がないような経営計画を作っている会社もあるとか。といっても現在の期待値が絶対でもないはず。期待値を上げるためにどんな戦略を立てるか,経理パーソンの職域は広がっています。あ,数字の操作はだめですよ。
▽現在放送中のアニメ「ルパン三世PART5」。ルパンが盗もうとするのがデジタル通貨だったりするところに時代を感じます。ルパンが変わるように会計も監査も日々刻々と変わっているようです。最近流行りのブロックチェーンは,帳簿のイノベーションなどと呼ばれ,JICPAも3月に関連する仮想通貨交換業の監査実務指針案を公表しています。ブロックチェーンには「帳簿間の不一致や二重譲渡などを避けながら同じ帳簿を共有する技術」といった定義もあり,監査は不要などという技術者もいるそうですが,実のところはどうなんでしょうね。次号で解説予定です。
▽海外のジャーナルでは,「査読付き」の研究論文が主流。研究者たちは一流の海外ジャーナルへの掲載を勝ち取るため,しのぎを削っています。2015年12月号ではそんな研究者たちの海外挑戦を特集「英文査読付会計ジャーナル入門」として取り上げました。でも,ここ日本で,日本語で,そして日本の《会計》のために,アツい研究を発信する場所があってもいいんじゃないかと思うわけです。近日,『企業会計』の新しい試みをお伝えできそうです。乞うご期待。
 『企業会計』2018年7月号のご案内
〈特集〉
改訂Gコード、対話ガイドラインで見直す

ガバナンス改革の要点


◆経営戦略・財務戦略
◆CEOの選解任等
◆経営者報酬
◆取締役会の多様性,構成
◆監査役等の機能発揮
◆政策保有株式
◆アセットオーナー

         
(タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)