be, or not to be,
that is the question?”









                                                                                                                                                 
Scope Eye
人と機械と,ことばの理解 言語学者
川添  愛
会計時評
IAS第41号「農業」における公正価値測定が投げかけるもの 戸田龍介
Salon de Critique
外部組織をいかにコントロールするか:
地方自治体の業務委託を例に
大浦啓輔
特集

  存続か廃止か,それが問題?
  相談役・顧問

  “To be, or not to be,that is the question?”

   を見直すつの着眼 
コーポレートガバナンスの視点で相談役・顧問を問い直す 太子堂厚子
日本企業の相談役・顧問の実態: 存廃検討時の留意点 林  拓矢
歴史に学ぶ相談役・顧問の活用法: 渋沢栄一はいかに関与したか 石井里枝
経済学からみる相談役・顧問: 経営者の退任「後」のキャリアとその影響 齋藤卓爾
法律の視点からみる相談役・顧問: インフォーマルな制度に対する法の限界 松中  学
投資家からみる相談役・顧問: 経営変革をサポートできる存在なのか? 窪田真之
特集関連資料
Accounting News
時事解説
有報記載内容の合理化,対話の促進に向けた
開示府令等の改正案のポイント
浜田 宰
論文
ICOをめぐる会計問題 秋葉賢一
ファイナンス・リース取引の認識対開示: 監査報酬との関連性分析 草野真樹
佐久間義浩
ASBJ解説
改正「修正国際基準(国際会計基準と企業会計基準委員会による修正会計基準によって構成される会計基準)」の概要 橋本浩史
連載
会計「諺」則
 Progress Through Sharing
伏屋和彦
予約権評価のブラックボックス問題 終
 有償ストック・オプション評価:事例・数値モデル分析
岩田悦之
会計に関係があるかもしれない鉄道の役に立たないはなし
 「激変」の陰に開示のあやしさ
福井義高
インタビュー 組織内会計士が会社を変える! 終
 会計士であることを半分捨てて
澤田正憲
IFRS解釈の気になる論点
 企業結合における継続雇用
熊木純子
Accounting Great Books 2nd
 森田哲彌ほか『現代会計学の基本課題』
阿部光成
相談室Q&A
〔法人税務・拡大版〕今さら聞けない! 平成29年度税制改正の用語 中島礼子
〔会社法務〕長時間労働リスクへの対処法 荒井太一
書評
石川恵子『地方自治体の内部統制』 齋藤真哉
細野祐二『粉飾決算vs会計基準』 今福愛志
学会ルポ
中小企業会計学会第5回全国大会 坂根純輝

COLOR SECTION

三角波
 「KAM」導入は時間をかけて冷静な議論を
OUTSIDE
 欧州にみるガバナンス改革の新潮流 小平龍四郎
経理・財務最前線 貝IFULL
 「100社,100カ国,グループ売上高1,000億円達成」へ 阿部和彦
キーワードでひもとくコーポレートガバナンス
 代表取締役 清水  剛
私の学問遍歴
 A米国留学と拙著『原価計算』の公刊 岡本  清

            
              

 編集室より
▽本号の特集テーマは,あの渋沢栄一も務めていたという相談役・顧問です。ガバナンス改革のなかで何かと批判されることも多い相談役・顧問について,明治時代にはどんな役割を担っていたのかといった歴史的な視点から,相談役・顧問等の経営者退任後のキャリアの存在が現役社長にどんなインセンティブを与えているのかといった経済学的な視点まで,6つの視角により考察しています。「存続か廃止か」を決断し,投資家に説明することが至上命題ですが,その先には,経営そのものをどう考えるか,日本経済の舵をどの方向に切るかという大問題が横たわっているようです。
▽このところ毎週日曜日の楽しみは,池井戸潤さん原作のドラマ「陸王」をみることです。老舗足袋メーカーのこはぜ屋はことあるごとに資金繰りで苦しんでおり,「儲ける」ことの難しさをフィクションながらに感じます。次号特集の打合せの際に印象深かったのが,「本当はこの新収益基準を機に『儲け方』自体を考え直さなきゃいけない会社もあるのかもしれない」というある会計士の先生の一言。単なる制度対応を超えて,会社の儲け方を考えるよい機会なのかもしれません。
▽編集作業も終盤の2017年12月半ば,住友生命保険が2017年の世相を表す「創作四字熟語」の優秀作品を発表しました。その1つが,藤井聡太4段の活躍をたたえた「棋聡天才(奇想天外)」。中学生という若さで年長者を相手に次々と勝利していく様に,衝撃を受けました。弊誌も弊社もこはぜ屋には負けるものの,もうすぐ70歳。昨今は様々な形態の「若手」メディアが生まれています。彼らに負けない方法を模索し,こはぜ屋の陸王にも劣らない私たちなりの新しい雑誌のかたちを見つけられればと思いますので,引き続きご愛読のほどよろしくお願いいたします。
 『企業会計』2018年3月号のご案内
〈特集〉
新収益基準 準備対応の進め方

◆準備対応の全体像(スケジュール,対応のステップ)
◆インパクト(影響度)分析の具体的な進め方
◆社内会計ルールの見直しポイント
◆経営層・事業部門など社内啓蒙のポイント
◆グループ会社対応
◆業務プロセスとシステム
◆内部統制対応
◆契約チェックのポイント
◆予算管理・業績評価の見直し

         
(タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)