Scope Eye
企業開示行政をめぐる最近の動向 金融庁総務企画局企業開示課長
田原泰雅
会計時評
誰が為に日本の農業簿記は展開されたのか 戸田龍介
Salon de Critique
組織間オープンブック会計の成否を分けるものは? 大浦啓輔
特集   会計の誕生

々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 
会計記録の誕生 工藤栄一郎
複式簿記の誕生 清水泰洋
フランス商事王令のもとでの記帳義務 弥永真生
証券市場規制のもとでの財務報告 大石桂一
株式会社の登場と会計報告の始まり:
イギリス東インド会社にみる貸借対照表の萌芽
杉田武志
会計専門職としての監査人の誕生 百合野正博
大規模会計専門職集団としての BIG4(監査法人)の誕生 松本祥尚
ルネサンス・イタリアの商人形成:
ベネデット・コトルリ『商業技術の書』を手がかりに
大黒俊二
高等教育機関(大学)における会計教育 橋本武久
近代会計学の誕生:
20世紀初頭アメリカ会計学における理論展開
桑原正行
会計学研究に対する方法論の誕生:
人間の二元性と向き合う
山地秀俊
Accounting News
論壇
収益認識会計基準案にみる売上高の純額測定 桜井久勝
時事解説
収益認識会計基準案により考えられる税務上の影響 荒井優美子
連載
New! 会計に関係があるかもしれない鉄道の役に立たないはなし
 通勤に時間の予算あり
福井義高
会計上の見積りに関する実態調査2017
 第6回・終 減損損失に関する項目別アンケート結果の分析と検討
 《連載を終えるにあたって》
森田佳宏
長吉眞一
IFRS解釈の気になる論点
 第4回 増分コスト
田野雄一
Accounting Great Books 2nd
 山下勝治ほか『企業会計の一般原則詳説』
阿部光成
相談室Q&A
〔法人税務〕消費税の軽減税率への対応 佐久間裕幸
〔会社法務〕半年後に迫ったEU一般データ保護規則(GDPR)への対応 岡田  淳
書評
吉田栄介[編著] 『日本的管理会計の深層』 小林啓孝
星野一郎『企業会計におけるリスクマネジメント』 伊藤邦雄
学会ルポ
日本会計研究学会第76回大会

COLOR SECTION

三角波
 収益認識基準は「日本」基準である
OUTSIDE
 内部留保課税は奇策か 前田昌孝
経理・財務最前線
 グローバルでの財務機能とガバナンス強化 潟Aシックス
林  晃司
キーワードでひもとくコーポレートガバナンス
 会社の機関 清水  剛
私の学問遍歴
 @米国初期原価計算史の研究 岡本  清

            
              
 編集室より
△「我々はどこから来たのか,我々は何者か,我々はどこへ行くのか」。かのゴーギャンはどのような悩みを抱えてこの作品を描いたのでしょうか。自分探しの旅とも表現できるようなこの題名は,恋愛・子育て同様に人類最古にして共通の悩みかもしれません。本号特集では第70巻第1号を記念して,「会計」探しの旅を企画した次第です。中世イタリアはもちろん,古くはメソポタミアまでさかのぼって会計にまつわる様々な歴史秘話を紹介していただきました。読者の皆さまにとっての探しものが見つかれば幸いです。
△相談役・顧問制度に注目が集まっています。院政ともなれば別かもしれませんが,元経営者を相談役として迎え,彼らの知恵や力を借りながら経営を進めていこうとすること自体はあながち間違っていないのではないでしょうか。ただ,過去をさかのぼると,どうやら相談役に就任する人物の属性や相談役を取り巻く事情は今とは異なっていたようです。次号は,歴史や経済学など,様々な視点から,この「相談役・顧問」を再検討します。いま議論されている相談役・顧問とは違った姿が見えてくるかもしれません。
△会社の「機関」は会社の「器官」? 前年から引き続きお届けする連載コラム「キーワードでひもとくコーポレートガバナンス」(清水稿102頁以下)では,「会社の機関」に焦点を当て,その歴史や意味するところを解説しています。生き物の器官がその生命活動を支え動かしていくように,会社の機関は組織を動かしている。そして,器官の働きを確認するために健康診断があるように,機関の働きを確認するために会計記録・会計報告がある。会計は組織がうまく動くためのカギであることがわかりますね。なお,本号より新連載・機関車福井教授号装い新たに出発進行します!
 『企業会計』2018年2月号のご案内
〈特集〉
コーポレートガバナンスの視点で

「相談役・顧問」制度を問い直す

◆コーポレートガバナンスと相談役・顧問制度 太子堂厚子
◆相談役・顧問の実際 林拓矢
◆相談役・顧問の歴史 石井里枝
◆相談役・顧問制度の経済学的分析 齋藤卓爾
◆法律の視点からみる相談役・顧問制度 松中学
◆アナリストからみた相談役・顧問 窪田真之

         
(タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)