Scope Eye
既存大企業もシェアエコ対応始める動き 早稲田大学教授
根来龍之
会計時評
良いコスト低減,悪いコスト低減 梶原武久
Salon de Critique
パートナーローテーション制度に関する実証研究の最新動向 笠井直樹
特集   徹底解説! 収益認識基準(案)
   日本の「売上」が変わる!?     
ASBJ解説
企業会計基準公開草案第61号「収益認識に関する会計基準(案)」等の概要
川西昌博
島田謡子
開発にあたっての基本的な方針と適用範囲 秋葉賢一
収益の認識基準 中條恵美
収益の額の算定 鈴木理加
重要性等に関する代替的な取扱い 辻野幸子
わが国に特有な取引の設例と経過措置 古内和明
Accounting News
特別寄稿
ひょっとすると役に立つかもしれない会計のはなし・おまけ
国債は株である

福井義高
時事解説
TCFD最終報告書の提言内容と比較!
気候関連情報の開示例分析
塩瀬  恵
コーポレートガバナンス改革と平成29年度税制改正
――役員給与,スピンオフ,株主総会関連
荒井優美子
連載
新連載 Accounting Great Books 2nd
 諸井勝之助『原価計算講義』
阿部光成
IFRS解釈の気になる論点
 第2回 変動支払
田野雄一
会計「諺」則
 Tell it as it is.
川村義則
予約権評価のブラックボックス問題
 第2回 第三者割当増資の制限付新株予約権:モデル分析
岩田悦之
じっくり語ろう監査のはなし
 第19回 ITの活用によって品質は高まりますか?
町田祥弘
会計上の見積りに関する実態調査2017
 第4回 貸倒見積額に関する項目別アンケート結果の分析と検討
異島須賀子
相談室Q&A
〔法人税務〕所得拡大促進税制利用時の留意点 佐久間裕幸
〔会社法務〕新法で緩和された民泊を営むための条件 早川  学
書評
谷武幸・窪田祐一『アメーバ経営が組織の結束力を高める』 丸田起大
学会ルポ
日本簿記学会第33回全国大会 金子善行
日本管理会計学会2017年度年次全国大会 梅田 宙

COLOR SECTION

三角波
 企業会計をめぐる議論動向と課題
OUTSIDE
 アナリストは冬の時代 前田昌孝
経理・財務最前線
 IFRS適用後の変化とさらなる活用に向けて 三井物産梶@塩谷公朗
会計グローバル化のジレンマ
 連結決算修正 榊  正壽
会計と数の小話
 米国株式の魅力 太田浩司
キーワードでひもとくコーポレートガバナンス
 会計監査 清水  剛・猪熊浩子
WRONGMAN経理英語辞典
 Comprehensive is complicated. 大場潤一
交渉学でこうしよう!
 意識的に流された情報に注意せよ 望月明彦
私の学問遍歴
 A「有形固定資産の減価償却について」の起草 諸井勝之助

            
              

 編集室より
▽本号特集は7月に公表された収益認識会計基準案を取り上げました。IFRS導入に際して,わが国では連単分離アプローチを採用してきたものの,ASBJが開発する日本基準に関しては(開発にあたっての基本的な方針でも示されているように)そういうわけにいかないようです(本号29頁以下秋葉稿参照)。ことに,『収益』となると,税務や会社法などとの関係も気になるところ。今後税務上の調整について,年末の大綱なども含めて,新たな情報に注視する必要がありそうです。
▽先日旅行で平泉に行ってきました。中尊寺の金色堂や毛越寺の池を見ていると,数百年前に作られたものを今もこうして見ることができることに驚きを感じます。これらを作った方々はどの程度将来のことを見据えていたのでしょうか。経済,経営の持続可能性がキーワードになる現代,企業にとっても長期的な視点の重要性が高まっています。本号の時事解説(塩瀬稿103頁以下)で紹介されているように,TCFD最終報告書では,将来の業績と気候関連情報との関係を投資家たちに開示することが提言されています。現在だけでなく後世にもいい意味で名を残したいですね。
▽妻と子どもの誕生時点について議論になりました。一般に誕生日はお母さんのお腹のなかから出てきた日となるわけですが,生命体としてはその10カ月ほど前から存在しており,そのうえ現代では妊娠週数の推定の誤差が大体4日ぐらいらしい。これならもっと科学的に誕生を決定できるはず。いやまてよ,お腹のなかにいる間は諸々のリスクから解放されておらず,誕生の不確実性が高い。そもそも,そういうことではなくて,法律上出生が認められた時点(諸説あり)なのだ…ぶつぶつ。いずれにしてもわが子の誕生が待ち遠しい今日この頃です。
 『企業会計』2017年12月号のご案内
〈特集〉
The Accountant:Destined to be free
追悼 井尻雄士先生
◆井尻雄士先生を偲ぶ 桜井久勝
◆アメリカ会計学におけるYuji Ijiriの存在と影響 S.サンダー
《井尻理論と現代会計》
◆測定理論     斎藤静樹
◆三式簿記・利速会計  伊藤邦雄
◆会計を離れた井尻理論  福井義高
◆ヒストリカル・コスト・アカウンティング 金田直之
《学者・井尻雄士という生き方》
◆知の巨人 井尻雄士先生 伊丹敬之

         
(タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)