Scope Eye
東日本大震災と原発事故から5年を迎えて 福島県南相馬市市長
桜井勝延
会計時評
管理会計教育の重要性と課題 清水  孝
Salon de Critique
アナリストは包括利益を保守的に捉えていたか 根建晶寛
ASBJ便り /Accounting News
特集 完全マスター!
    
繰延税金資産『回収可能性』適用指針
  
ASBJ解説 
企業会計基準適用指針第26号
「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の解説
前田  啓
座談会
実務の論点を語る!
阿部光成/波多野直子/長沼洋佑
解説
早期適用検討上のポイント
波多野伸治
適用指針のタックス・プランニングへの影響 荒井優美子
投資家からみた開示・注記の要点 窪田真之
解題深書
税効果会計――その論争の歴史に学ぶ 衣川修平
実務解説
2016年3月決算のポイント 橋康之
時事解説
図解! IFRS第16号「リース」の概要 田野雄一
「会社法施行規則及び会社計算規則の一部を改正する省令」の概要 内田修平
インタビュー
会計監査クライシス 
東芝事件はなぜ防げなかったか   
file. 4 不正は指摘できない 米澤  勝
連載
新連載
IFRS第0号「用語」
 第1項 IFRS移行日 
矢農理恵子
新連載
質を高めろとはいうけれど…
じっくり語ろう監査のはなし
 第1回 監査の品質って何ですか?――連載の開始にあたって
町田祥弘
会計「諺」則
 虚実皮膜の間
徳賀芳弘
マクロ実証会計が常識を変える!
 最終回 利益・リターン関係の「ミクロ・マクロ・パズル」
中野  誠
吉永裕登
資本の兵法
 第四篇 事業再生時における種類株式活用
鈴木卓也
相談室
〔法人税務〕固定資産の減損の取扱い 佐久間裕幸
〔会社法務〕TPPと知的財産 池村  聡
学会ルポ
アジア太平洋管理会計学会2015年度年次大会 細海昌一郎
書評
那須伸裕/松本祥尚/町田祥弘 『公認会計士の将来像』 脇田良一

COLOR SECTION
三角波                                           
単体財務諸表へのIFRS適用は可能か                           

OUTSIDE                                         
 マイナス金利政策の余波                           前田昌孝

経理・財務最前線                                    
 ヤフーの経理財務人財育成                 ヤフー梶@P越俊哉

企業会計BTTF                                      
 連結剰余金計算書:連結原則は廃止?                 秋葉賢一

会計不正防史学                                     
 売上工事の会計不正――現場情報の把握               真柳  元

Accounting Great Books                              

 黒澤清『改訂簿記原理』                           阿部光成

長期投資家を口説く数字                               

 赤字事業の開示に重要な意味                       窪田真之

市場が動く Economic News                            
 携帯電話料金見直しの本質                        久保田一正

私の学問遍歴                                      
 @経済学から会計学へ                            神森  智

            
              

 編集室より
▽本号特集は,3月本決算を目前に,昨年末公表の「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」を取り上げました。まずは,「この3月期」から早期適用するかどうか,早急な検討が必要です。原則適用の場合も翌期の期首から適用ということで,企業分類要件をどう適用するか,「合理的な根拠をもって説明」することで分類のランクアップを図るかどうかなど,今後社内はもちろん会計監査人との間でも細部を詰めていく必要がありそうです。ぜひ本誌で予習されてはいかがでしょうか。
▽先日近所の庭園に足を運んだら梅が咲き始めていて,もうすぐ春だと感じました。3月といえば別れの季節。巣立っていく学生を見送る大学の先生も多いのではないでしょうか。学生1人ひとりとの思い出をかみしめて,かといってのんびりと懐かしさに浸る間もなく,慌しい日常が,そしてまた新たな出会いが待っています。私自身もこの4月号の編集作業が終わるとすぐに5月号が…。ただ,日々の業務に追われるなかでも1号ずつ思いをこめてつくっていきたいと思います。
▽『企業会計』に近松門左衛門!? 今号の会計「諺」則は徳賀芳弘教授の「虚実皮膜の間」(本誌69頁)。ご出身地の石碑をご覧になって以来,脳裏に焼きついている「諺」だそうです。一体何が「虚」で何が「実」か。研究でも実務でもその線引きは非常に難しいのではないでしょうか。しかし,何のための線引きなのか,という本質を意識することでそれは見えてくるのでは。たとえば,今回の適用指針は何のためにどのような線引きを行っているのか,じっくりと考えてみるのも大切かもしれません。
 企業会計2016年5月号のご案内
本当に業績に貢献するガバナンスをつくる!
経営者報酬見直しの着眼点

特別寄稿 経済産業省解説
経営者報酬決定方針の考え方
経営者報酬の実態
なぜ業績連動報酬が重要なのか―制度動向から海外実証研究まで
株式報酬制度のメリットデメリット
業績連動給与の算定指標設定のポイント
CG報告書開示例から学ぶ経営者報酬のコンプライ・オア・エクスプレイン
譲渡制限株式・利益連動給与の仕組みと税務・会計・評価

       (タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)