Scope Eye
高まる海外の特許情報調査の重要性 安久司郎
会計時評
会計不正はなくせるか?――内部監査への期待 蟹江  章
Salon de Critique
実証手法を学ぶ大学院生にすすめる論文 梅澤俊浩
ASBJ便り / Accounting News
特集 英文査読付会計ジャーナル入門   いかに論文掲載までこぎつけるか
 プロ野球選手がメジャーリーグを目指すように,会計研究にも海外挑戦の世界がある。その1つが海外のトップ・ジャーナルへの論文投稿だ。将来的には日本での業績評価において重要なファクターとなることも予想されている。ただ,日本人研究者にとっては英文執筆自体がハードルとなるうえ,トップ・ジャーナルにおける査読(レフェリー)が敢然と立ちはだかっている。そこで,査読付ジャーナル挑戦の意義,難しさ,現実,心構えなどを解説する。
査読付の主要英文ジャーナルと掲載プロセス 首藤昭信
海外ジャーナルにおける日本人のプレゼンス 太田浩司
国際カンファレンス報告からジャーナル掲載への挑戦 中野  誠
海外研究者との共同研究からジャーナル掲載へ 野口昌良
査読付英文ジャーナルへの挑戦と会計学会――移入より移出を 鳥羽至英
解題深書
会計ジャーナル研究入門 藤山敬史
連載
アメーバ経営は企業に成果をもたらすのか 
 アメーバ経営の導入における目的,成果と負担・問題
窪田祐一
三矢  裕
谷  武幸
ひょっとすると役に立つかもしれない会計のはなし
 21 大事なのは最大化それとも予算制約?
福井義高
新人教育係のための経理のお仕事
 第9話 取引先の倒産
真鍋朝彦
論壇
「公正ナル会計慣行」と会計基準 広瀬義州
金融庁解説
修正国際基準の制度化に係る連結財務諸表規則等の改正 小倉貴幸
浜田  宰
榎本洋介
中野寛之
論文
コマツの「ダントツ経営」とSVM管理 浅田拓史
上總康行
時事解説
経理・IR担当者のための
中国株価崩落が日本企業に与える影響の着眼点
久保田一正

COLUMN
三角波
 「公布日基準」から「成立日基準」へ

OUTSIDE
 存在感高めるESG投資                           小平龍四郎

経理・財務最前線
 経理システム導入で考えたこと                       和田耕一

これからの日本基準を議論しよう
 今後の会計基準開発にあたって                        秋葉賢一

会計不正予防学
 不正会計の今後と監査法人                        小堀一英

Accounting Great Books
 会計士監査の指導機能
 ――岩田巖『会計士監査』を読む                     阿部光成

深読み!会計トピック
 のれん・繰延税金資産の開示問題を露呈した東芝事件        窪田真之

海外会計Review
 意見募集「2015年アジェンダ会議」の概要     PwCあらた監査法人ACS

私の学問遍歴
 原価理論研究から戦略的管理会計研究への道B・終        小林哲夫

            
              
相談室
〔法人税務〕グループ会社再建と親子会社間取引に係る貸倒れ 近江清秀
〔会社法務〕消費者契約法改正「中間取りまとめ」の主な論点 松田知丈
学会ルポ
日本会計研究学会第74回大会
中小企業会計学会第3回研究大会 宗田健一
日本管理会計学会2015年度年次全国大会 伊藤正隆
書評
『銀行の不良債権処理と会計・監査』児嶋  驕k著〕 吉田康英
『コストデザイン』岡野  浩/小林英幸〔編〕 諸藤裕美

 編集室より
▽今号の学会ルポを読むと,様々な分野から多くの方が参加したことが伝わってきます。普段は孤独な戦いを続けている研究者の方も,同志との議論から大きな活力をもらったのではないでしょうか。雑誌編集もひたすら原稿とにらめっこする孤独な作業。そう思っていましたが,著者の先生方からはもちろん先輩方からのやさしく時に厳しい言葉に活力をもらいつつ日々業務に励んでいます。
▽何でも果敢に挑戦する「知的なバカ」,それは彼を知る人皆の共通理解でした。本号編集作業も終わりに近づいた日,親友が亡くなったとの連絡がありました。昨年末に癌が再発したもののその摘出に成功したと聞いていただけに,思いがけない訃報でした。術後,彼はSNSを通じて「今呼吸し,体を動かし,傷つき,思考出来ることが奇跡であり,一瞬一瞬を善く生き,行動する事が大事なんだろうと思います」と発信していました。今さらながらその言葉を共有したいと思います。合掌。
▽「会計研究はドラマだ」。経理・財務最前線にご登壇いただいた東映様に映画化してほしい!と思うほどの熱を感じる今号特集はいかがでしたか。負けず劣らず「雑誌編集もドラマだ」。1つの言葉で何時間も悩んだり,最後の最後にページが多かったり,校了後の電車で寝過ごして漫画喫茶に泊まったり…。《有用性》に乏しいためこのあたりでやめておきますが,そんな数々のドラマも読者の皆様あってこそ。本年もご愛読いただき誠にありがとうございました。さらなる誌面の充実に努めてまいりますので,綴込のアンケートはがきで,忌憚のないご意見・ご感想をぜひお寄せください。
 企業会計2016年1月号のご案内
特集: 戦後会計史:9の転機

       その時《会計》が動いた
           
  
     (タイトル・テーマは予告なく変更する可能性がございます。)