Scope Eye
会計基準開発の国際的潮流 小野行雄
会計時評
IASB/FASB収益認識プロジェクト(1) 尹  志煌
特集 安定配当の是非を問う
     
再考 日本企業の配当政策
 安定配当は,長らく日本企業の配当政策として定着してきたが,近年では収益力に応じた株主還元が求められる動きも強まっており,各社の状況に応じた最適な資本構成と配当政策を検討する必要性が高まりつつある。
 本特集では,企業が安定配当を志向してきた理由や,そのもたらしたメリットとデメリットも含め,あるべき配当政策について考察する。
配当か投資か,それとも現金保有か 川北英隆
配当政策が株価に与える影響
―実証研究の成果をもとに
石川博行
配当政策を考えるパースペクティブ 中神康議
最適資本構成に基づく最適配当政策の重要性
―日本企業と投資家のダイコトミーへの処方箋
柳  良平
経理・財務最前線 特別Interview
高原 宏 武田薬品工業椛Oコーポレート・オフィサー・経理部長
 4つの会計領域とダイバーシティへのチャレンジ    《聞き手》松田千恵子
高原  宏
松田千恵子
特別企画 単体開示簡素化の意義と課題
製造原価明細書をめぐる問題点 高橋  賢
財務諸表作成者から見た意義と課題 山床眞一
財務諸表利用者から見た単体開示の簡素化 貝増  眞
財務諸表作成にあたっての留意点と監査上の論点
阿部光成
連載
ケースでわかる会計実務
 〈会計不正:ケース2〉購買取引をめぐる会計不正とその防止策
西田俊之
ひょっとすると役に立つかもしれない会計のはなし
 C 時価のヘッジとキャッシュフローのヘッジ
福井義高
読み解きIFRS財務諸表
 第6回 重要な注記
長谷川茂男
主要企業における原価企画の現状と課題(5)
 目標原価等を達成させる仕組みについて
田中雅康/田中 潔
増田譲二/管 康人
眞田  崇
時事解説
企業結合会計基準等の公表に係る財務諸表等規則等の改正の概要 丹野慎太郎
榎本洋介
花上康孝
論文
PBR1倍割れと「負のインタンジブルズ」を巡る試論
―ガバナンスを要とした統合報告の戦略的意義
越智信仁
中期経営計画の開示行為に対する株式市場の反応の検証
―投資家は中期経営計画のどこを評価しているのか
林  寿和

Column
海外会計Review
 IASBの開示に関する取組み IAS第1号の修正案
                    あらた監査法人アカウンティング・サポート部

Accounting News

ASBJ便り


三角波
 株主総会に向けて
OUTSIDE
 機関投資家は復活するか  前田昌孝
経理・財務最前線
 R&Dにおける経理業務  有賀直樹
Salon de Critic
 ドイツへのIFRS導入に伴う影響  潮ア智美
私の学問遍歴
 監査研究コト始め@  河合秀敏
              
書 評
『国際財務報告の基礎概念』藤井秀樹〔編著〕 安藤英義
『事業部制の業績測定』鳥居宏史〔著〕 挽  文子
相談室
〔法人税務〕 海外視察旅行に係る課税上の取扱い 永橋利志
〔会社法務〕 貸金業規制の改正 江平  享

編集室より
▽特集のタイトルを「安定配当の是非を問う」としましたが,その良し悪しは一概にいえるものではなく,成長段階や収益力,今後の投資戦略など,個社の状況によりその是非も変わってくるでしょう。ただ,株主還元のあり方が問われるなか,「なぜ,この配当政策が当社において最適なのか」を説明できることは,資本市場と向き合うための一つの武器になるようにも思われます。
▽学生さんは就活で大変です。先日弊社でも入社試験がありました。受ける側は大いに悩むものですが,結局は一緒に何かをやりたいと思わせるかどうか,そこに尽きると思います。かくいう私も,執筆者の方々に,一緒に何かをやりたいと思っていただけるよう,鋭意勉強中の今日この頃です。
▽6月といえば総会シーズン。社外取締役の導入もさることながら,今後注目されそうなのが,議決権行使について言及している「日本版スチュワードシップ・コード」。機関投資家がスチュワードシップ責任を果たすことで,投資先企業の持続的な成長を促すことが狙いの本コード。そもそもどういったものなのか。また,コード後の投資環境はどうなるのか。次号特集で取り上げます。
◇企業会計2014年8月号のご案内
特集:日本版スチュワードシップ・コードがもたらすもの
 「日本版」策定の背景とその内容,今後の課題 : 上田亮子
 国内機関投資家の見方 : 大場昭義/徳田展子
 企業サイドの対応 : 川田順一
 サービスプロバイダ先進企業の捉え方 : 小口俊朗
 「コード」を意義あるものとするために求められること : 大崎貞和

対 談:松永靖弘×櫻井通晴
財務部企画担当グループ長に聞く 東芝の管理会計
お詫びと訂正
本誌2014年7月号において,編集部の編集過程の過誤がございました。著者からいただいた原稿および校正ゲラに誤植はありませんでしたが,編集担当者の勘違いによるミスで,結果的に文意を損ねる結果ともなり,著者をはじめ読者の皆様には謹んでお詫び申し上げますとともに,下記の通り訂正させていただきます。 (編集部)

 91頁 左段上から25行目
  (誤)「・・・ビジネスモデルの再構築が急務である。先において・・・」
  (正)「・・・ビジネスモデルの再構築が急務である先において・・・」