SCOPE EYE
グローバル化ということ 中島 茂
会計時評
混合会計を純化できないか 松本敏史
特集 経営に役立つ管理会計とは
日本企業にこれからの成長はあるだろうか。またそのための経営戦略を有しているだろうか。答えを左右するのは,経営者の行う意思決定であることは間違いない。では,その意思決定に資する情報を提供する日本企業の「管理会計」に問題はないだろうか。業績回復に繋げる日本企業の管理会計における4つの論点を検討する。
進化を止めた日本企業の管理会計 川野克典
業績評価指標が日本企業の経営を失敗に追い込んだ 佐藤慎悟
統合報告は業績評価の「処方箋」となるか 中村良佑
日本企業における会計システム導入の3つの失敗 後藤光正
インタビュー 島崎憲明・IFRS財団トラスティにきく
アジア・オセアニアオフィスに寄せる期待とIFRSのゆくえ 島崎憲明
特別企画 3月決算の留意事項
金融商品会計 阿部光成
固定資産の減損 小堀一英
税効果会計 波多野直子
退職給付会計 三輪登信
座談会 不正リスク対応監査基準(案)をめぐって
伊豫田隆俊/後藤 潤/関根愛子/宮本照雄/脇田良一                                   ◇審議の背景と経緯◇職業的懐疑心の強調◇不正リスクに対応した監査の実施◇監査役等との連携        ◇監査事務所の品質管理◇今後の展望
新連載 わが国原価計算制度変遷の歴史(3)
「企画院要綱」と原価計算時代 諸井勝之助
解題深書
文明論のなかの会計 工藤栄一郎
論 文
監査職能の分離と企業内会計に対する役割期待 岸 牧人

Column
海外会計Review
FASBの公表した金融資産の信用損失に関する公開草案について
                    あらた監査法人アカウンティング・サポート部

Accounting News

ASBJ便り

 
三角波
 リース取引を巡る諸制度の見直し
OUTSIDE
 安倍相場,早すぎる上昇   小平龍四郎
経理・財務最前線
 合理的割り切りが必要なIFRS対応   君和田和子
会計不正の処方箋
 棚卸資産に関する会計不正   山田孝次
会計随想録
 日本の企業財務報告の変遷   中島省吾
              
相談室
〔会計実務〕 退職給付会計基準改正とIFRS対応の留意点 鈴木卓也
〔法人税務〕 試験研究費の範囲 佐久間裕幸
〔会社法務〕 会社分割の濫用に対する対抗措置 早川 学

編集室より
△「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」ビジネスに通じるあまりに有名な格言ですが,企業経営者は果たしてどれくらい「己」を知っているでしょうか。また,それは適切な経営判断に活かされる情報となっているでしょうか。彼を知るのが財務会計なら,管理会計はまさに己を知る重要な情報を与えるものです。今後,日本企業が市場での生き残りを懸けた競争を戦う上で,「管理会計の優劣」が勝負の行方を左右するかもしれません。本号特集では日本企業における管理会計の課題を取り上げました。いかがでしたでしょうか。
△インタビューでは,島崎憲明・IFRS財団トラスティにお話を伺いました。昨秋,東京に開設されたIFRS財団のアジア・オセアニアオフィスは,その域内だけでなく,IASBやIFRS財団本部とのコミュニケーションをより密なものにすると期待されています。また,本年4月に創設される会計基準諮問フォーラムでは,様々な地域の会計基準設定主体が一同に会して議論することになっており,IFRS財団は各地域との対話を重視することで,より高品質な基準を目指すこととしています。その中で日本の立場はどうなっていくのか。ぜひご一読ください。
△昨年10月,法務省より「国際会計基準に関する会社法上の論点についての研究報告書」が公表されました。すでにIFRSを導入しているEUでも,国際会計基準と会社法の関係について激しい議論が展開されており,注目されているテーマの1つとなっています。次号特集では,IFRSと会社法をめぐる様々な論点について検討します。
◇企業会計2013年5月号のご案内
特集:国際会計基準と会社法の対応
  伊藤邦雄/弥永真生/野口晃弘/佐藤信彦/大沼 宏

特別企画:リスク管理を見据えたキャッシュマネジメント