総 特 集:21世紀の会計   
財務会計ー残された課題と新たなテーマ
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財務会計概念フレームワークの論点と課題---桜井久勝

 

★Summary★
 演繹的アプローチによる会計基準設定の基礎として、概念フレームワークは不可欠であり、21世紀の日本の会計にこれを導入する場合には、英米式の情報提供機能を中心とする目的規定、会計方法の多様性の功罪、時価会計の論拠と産出情報の有用性の調査などが、重要な論点として浮上する。

 

★Profile★
さくらい・ひさかつ■1975年に神戸大学経営学部を卒業し、同大学院へ進学。1977年、公認会計士第3次試験合格。1979年、神戸大学助手。専任講師・助教授を経て、1993年に神戸大学教授となり現在に至る。1992年、神戸大学より博士(経営学)の学位を取得。主な著書は、「財務会計講義(第3版)」(中央経済社)、「会計利益情報の有用性」(千倉書房)、「財務諸表分析」(中央経済社)など。