編集後記

  

   

   一連の会計基準の設定・改訂は一段落した感がありましたが、すでに新たなステップへと動き出しています。平成12年6月、企業会計審議会より2つの論点整理が相次いで公表されました。第一部会から公表された「固定資産の会計処理に関する論点の整理」は、いわゆる「減損会計」についてまとめられたものです。第二部会から公表された「監査基準等の一層の充実に関する論点整理」は、公認会計士監査に対する内外の信頼性向上等を図るべく、ゴーイング・コンサーン監査の方向性を示す必要性等がうたわれています。

   

  本号では、両論点整理について159頁以降にその全文を収録。次号では、「減損会計」論点整理について第一部会長斎藤静樹氏をはじめ、作成に携わられた方々にご出席いただいた座談会をお届けいたします。また、「監査基準」論点整理については、第二部会長脇田良一氏による特別解説を掲載いたします。ご期待下さい。

    

  産業構造の抜本的な改革が要請される昨今、事業再編の一手法として、社内カンパニー制が脚光を浴びています。特集Uでは、社内カンパニー制実施企業の実態調査をもとに、事業部制・持株会社と比較・検討しながら、導入の現状を探りました。ご一読下さい。