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島田奈津江

心がけていること

「校正」というと、1日中、机に向かって黙々と原稿を読む、というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。商品としての「書籍」にするため、誤字・脱字をチェックしたり、分かりにくい表現があれば編集担当者を通して著者に質問したりして、より良いものにしていきます。時には熱く議論をして、お互いに連携し、一冊の本を作り上げていきます。

私が担当しているのは、法規集です。法律などの条文は決まった形があるので、それと寸分違わないものを完璧に表さないといけません。「きっと、こうだろう」という思い込みをせず、ほんの少しでも分からないことがあれば、すぐに上司に質問し、少しの疑問も残さないように気をつけています。

「分からないことは恥ずかしがらずに聞く。」そして、一度聞いたことは、忘れないようにメモをとる。当たり前のことのようですが、法規集を作るうえで、日々これを心がけています。

嬉しい出来事

担当している法規集の1つに「会計法規集」という書籍があります。

地元・大阪に帰省した時のこと。会計士を目指して勉強中の友人に、「中央経済社やったら・・・会計法規集を使っているよ。あれは必需品よな。」といわれたとき、「それ、私が作ってんねん!」と嬉しさのあまり、思わず自慢してしまいました。会計法規集が会計士の受験勉強に役立つというのは、もちろん知っていましたが、私がそれを担当するタイミングで、友人も一念発起して会計士を目指している、というシチュエーションは思ってもみなかったことです。「必要とされている」ということを、リアルに感じ、仕事に対してさらに気合いが入った瞬間でした。

オンとオフ

ある1日の仕事の流れを紹介します。

9:00~ 始業
官報(国が発行する唯一の新聞で、法律などの公布は官報に載った日なんですよ。)チェック&関係省庁のHPチェック。
法令の改正データ処理。データも大切な商品。入念にチェック。
12:00ランチ
同期や先輩とお弁当。会社の近くに新しく出来た"たい焼き屋さん"の話で盛り上がる。
13:00午前中に作成したデータをゲラ(校正刷り)に反映
15:00著者校(著者の校閲ゲラ)の戻りを取りに外出
16:00帰社後、ゲラの確認。
17:00定時。確認したゲラを印刷所に入稿。
17:301日お疲れ様でした。

重要な法律の改正が出る時期は作業量が多くなりますが、通常は、日中かなり集中して作業をし、ほぼ定時に退社しています。なので、アフター5の予定も組みやすいですよ。仕事中、文字ばかり見ているせいか、映画を見に行ったり、写真展に行ったりすることが多いです。習い事に行くこともできますよ。最近は、陶芸教室に行ってきました。
よく働き、よく遊ぶ。メリハリをつけて、オンとオフを切り替えています。夏期休暇、リフレッシュ休暇(各5日)も取りやすい雰囲気なので、仕事の調整をきちんとして、昨年にはバリ旅行、国内旅行も北海道から九州まで、存分に楽しみました。

男女比はだいたい半々

専門出版社なので、イメージ的に、男性が多いのでは?と思う人もいるかもしれませんね。実際、私も就職活動のとき、勝手にそういう印象を持っていました。ですが、そのようなイメージとは違って、中央経済社は意外と(?)女性も多く活躍しています。数えてみると男女比は6:4でしたよ。  なぜ多いのかなと考えてみたら、やはり、結婚しても働き続けやすい環境や、産休・育休が取りやすい雰囲気があるからかなと思います。

 校正部にも、編集部にも、昨年、産休・育休から戻り、休暇前と同じ業務についている先輩方がいます。同じ女性として、憧れますよね産休・育休の「制度」があり、実際にその制度が機能している点も、中央経済社に入社して魅力に感じていることの1つです。

昨年はこんな1年でした

4月 年度末の税制改正を法規集に盛り込む。
ひたすら官報とにらめっこの毎日
5月 「会計全書」(年度版)ぎりぎりまで改正を盛り込む。
著者チェックや印刷所への入稿を繰り返す。
6月 「会計全書」(年度版)下版(印刷)スタート
総頁6000頁と膨大なので、完全に下版するまで1週間必要。緊張の毎日
7月 法規通達集(年度版)入稿スタート。随時下版
「会計法規集」入稿スタート。春に出た改正を盛り込む。
8月 法規通達集(年度版)刊行
「会計法規集」下版
法令データの改正チェック&整理
9月 「会計法規集」刊行
法令データの整理。会計・税務分野は改正が多いので、チェックが欠かせない。
10月 「IFRS2009」翻訳本入稿。2600頁にもなる大型単行本。
担当編集者と校正部全員が一丸となって取り組む。
11月 「IFRS2009」翻訳本下版
12月 「IFRS2009」翻訳本刊行
年末にかけて、重要な法律などの改正が増える。
「会計法規集」入稿スタート
1月 年末に出た改正を書籍に反映させる。
「会計法規集」改訂作業
「会計全書」(年度版)入稿スタート
2月 「会計法規集」下版
来月の税制改正前に、会計関係の法令改正をなんとか盛り込む。
3月 「会計法規集」刊行
税制改正。年度末は重要な法律などの改正がもっとも多い時期
データを処理しても処理してもなかなか追いつかない。繁忙期
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